当社のICT充実へのチャレンジをご紹介

2013年2月 6日

ITC中部副理事長  野村 龍一郎

 大変寒い日が続く今冬となっています。 当初の、「あるいは今回は暖冬?」との気象庁の予想に期待していた方にとっては、厳しい年明けですね。
 ITCとしての知識、技術の強化、向上に取り組み、日々、実践経験を積み重ねられている会員各位には、いかがお過ごしでしょうか?

 今回は、当社のICT充実を計るべくささやかなチャレンジをご紹介し、各位の引き出しの中に持つ道具立ての一つにもしていただければと思います。


 当社では、昨年から、ICT充実策として、以前から利用している自社製グループウェア(office prism)に連携するiPADを活用しています。


 期待する効果は、大きく二つあります。

 一つは、営業活動支援効果です。


 我社では、営業担当者全員が、営業活動の際、iPADを持ち歩いて、①客先での製品紹介時の実機によるデモに利用したり、②これから訪問する企業との過去の訪問内容や取引実績の把握をしたりもしています。 さらには、訪問後、現地でその訪問結果を日報登録しています。


 同時に、営業活動管理面においても、営業役席者は、移動中にも随時、日報内容を確認、チェックできるので、スピーディなヒヤリングや指示を可能としています。
 訪問先での製品紹介も、従来の資料を見せたり、口頭での説明より、はるかに実感として捉え
てもらっているのではないかと評価できています。

 従来は、担当者が事務所へ戻ってから、時間によっては、翌日に記憶を辿りながら、日報登録をしていました。
 極端な場合は、日報そのものが一部抜け落ちてしまったり・・・・・
 一方、営業役席自身が朝一番に外出してしまい、、翌日の夕方になって事務所へ戻ってから、ようやく、担当者の前日の活動内容を把握するという事も頻繁に発生していました。

 もう一つの効果が、情報共有です。


 スケジュール管理、メール、ワークフローに利用しています。
 社内だけでなく、外出先でもスケジュールを閲覧、登録したり、メールをチェック、発信したりしています。
 また、各種手続き、承認・決済事務を同様に可能とする事で、タイムラグを小さくし、効率化を計っています。

 もちろん、実際の運用に当たっては、課題もあります。
 一つ目は、レスポンスです。 現在は、費用等の面から携帯用3G回線を採用しています。
 単一処理の際は、さほどでもありませんが、連続して、営業日報をチェックしようとする場合等、多少ストレスを感じてしまう時があります。
 さらに、当社は金融関連グループでもあるので、非常に厳格な情報機密管理を実践しています。
 iPADには、ローカルデータを認めていません。
 従って、客先でのデモの際にも、資料をデータ化、PDF化しておく事ができないので、都度、通信が発生してしまい、充分な効果をあげられない場合があります。

 セキュリティ面での制限も加えています。 アプリケーションのダウンロードを許可していません。
 顧客からの様々なリクエストを受けても、「じゃあ、試しに...」と言う事が困難です。
 当社と顧客企業とのセキュリティ認識にある「づれ」をどの様に解消していくか?が、今後の大きな課題と考えます。

 この程度のことは、それ程先進的ではないかもしれません。 しかし、実践の中で遭遇する課題や問題を経験することで、営業担当者のセールストークにも活かされるところがあるようにも思います。
 また、会員各位からのアドバイスも頂ければ、幸いです。

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